1991年のスズさん。おこわをふかす、お盆を迎える。

赤飯を炊くのになんとも気の遠くなるような手仕事の数々。どこも手抜きや気を抜くところがない。これを見事と取るか大変だなぁと見るか。ともあれこれは昔の嫁姑は苦労するわけだ。

裏返すと日本人のおもてなし精神はまずは一般家庭での家事のあり方、つまり家族への奉仕であり、ひとつひとつの家事に対する矜持の伝統なのかもしれない。

加賀美幸子さんの素晴らしいナレーションが安定感と安心感を演出。

【洗濯をする】30分
【着物を解く・洗い張りをする】38分
【浴衣を縫う・お手玉作り】37分
【おはぎをつくる】37分
【お正月の支度】51分
【おこわをふかす・漬物を漬ける】33分
【掻巻を作る】50分
【赤飯をふかす・お盆の準備】30分

殆ど電気を使わない昔の家事。主婦は時間も取られる立派な仕事だと再認識。

• #ドキュメンタリーU

昭和30年代まで行われていた「普通の家庭の家事」を描写した実映画。
令和の時代になって、本格的に昭和が遠くなって来たタイミングで見るには良い。時代との距離感。

本当こんなに手間がかかってたのか…今時の家事でも嫌なのに昔の時代に生きてなくて良かった。と少し思ってしまいました。