最初から最後まで小芝居感？茶番劇ぽさ？が漂うけど、だんだん目が離せなくなる怪作かと。冗談ぽく言うと我慢して見続けることの大切さを学ばせてもらった作品。こんなふうに後半で弾けるパターンもあるんですね。いろんなジャンルを映画に取り込もうとする野心的・実験的な作風でもありました。
とある敵を倒すとさらに強い敵が現れ、それを倒すとさらに…ていう王道パターンの展開があるけど、本作は主人公側にどんどん強いのが呼ばれて出てくるというのが楽しかったです。
終盤の意外な展開もよかったです。
敵キャラに向けられた「お前は誰だっ？」というあの問いかけって、めっちゃ今風のテーマなような気がしました。多様性の時代って、ようはそういうことですよね。いいのか悪いのか微妙な時代。
続編ができたらぜひ見たい作品のひとつです。
