七沖

ロンドンゾンビ紀行の七沖のレビュー・感想・評価

ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)
3.4
ゾンビなんか、団結してぶっ飛ばせ!まさかのダンケルクスピリットが味わえるゾンビ映画だった。

ショーンオブザデッド、新感染と、少しずつゾンビ映画に慣れるべく手に取った作品がこれだった。冒頭の封印された墓を暴くシーンでさっそく目を背けてしまったが、あとはわりと普通に観れた。

外でお昼寝していたおじいちゃんとゾンビの生死を賭した追いかけっこは、間違いなくこの映画でやりたかったことだと思うし、ハイライトの一つになっている。BGMとカメラワークがやたらと緊迫感を煽るが、ちょっと引いた視点から見ると…。

終盤、おじいちゃんおばあちゃんが銃を手にしてひたすら発砲しまくるシーンはなんか新鮮だった。二階建てバスで颯爽と老人ホームに駆けつける絵面といい、ゾンビに囲まれて四面楚歌な状況からマシンガンを掃射するおじいちゃんといい、これまで観たことがない新鮮な映像が多くて、思っていたより楽しめた。

ラストも希望があっていい。というか、このおじいちゃんおばあちゃんたちは、寿命以外では死なない気がした。
七沖

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