雷電

undoの雷電のレビュー・感想・評価

undo(1994年製作の映画)
3.3
ずっと見たいと思っていた作品でようやくレンタルをして観賞。

終始映画というエンタメの枠から逸脱した映像作品に感じた。そのため話は純文学の小説のようにニュアンス的であり、かなり難解な物語のように感じる。
Undoというタイトルの日本語訳が「元に戻す」ということらしいが、これもまたなんとも答えがない問いを投げられているかのよう。
精神を侵されてしまった妻を必死に支えているところを見ると、実際に縛られているのはどちらなのだろうかという疑問さえも考えてしまい、心の置き場がない。
宗教的な文脈の解釈もありそうだが、そこについては有識者の方の説明を伺いたい。

作品のジャケットにもなっている、道の真ん中でのキスシーンがどこか切なくて、それでいてとても美しくて、映像の荒さと相まって感傷的な世界観を完全に再現している。
正直このシーンを見るためだけに45分間を耐えたといっても過言ではないかもしれない。
豊川悦司が若すぎて、地面師ハリソンの印象から気づくのに時間がかかってしまった。
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