雷電さんの映画レビュー・感想・評価

雷電

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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.1

フライヤーとタイトルにひかれてずっと観賞したいと思っていた作品。こちらもようやくの観賞。

宿泊列車の旅でたまたま同室になったゆきずりの男女。最初は最悪な旅の始まり、出会いであったが、人間やはり一人は
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.5

「X」の前日譚。
まさかのおばあちゃんの若かりし頃を描く本作。もともとイカれた人間という結果を先に見ているので何が展開されても驚くことはないのだが、個人的には前作である「X」よりも万人受けはしないだろ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

「哀れなるもの」が非常に良かったため、ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンの同じタッグで贈るこちらの作品も見ないわけにはいかないということで観賞。

前述した「哀れなるもの」とはだいぶ毛色の違う
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.6

エスターの前日譚。
なぜエスターがエスターたらしめることになったのかの謎を紐解く。

まず何よりも前作であるエスターから続投し、見た目が子どものエスター役を年月たったいまでも演じ切ったイザベル・ファー
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.9

日本人にとってジブリアニメというのは非常に馴染み深いものだが、物心つく前に観賞しているものの記憶としては一切残っていないということが多い気がしている。本作もそんな作品のうちの一つ。子供の時に見た以来だ>>続きを読む

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.9

「悪なき殺人」のドミニク・モル監督最新作。前作が非常に良かったため今作は劇場に足を運び観賞。

構想としては「悪なき殺人」同様、正義と悪のとてもグレーなゾーン、人の感情や思惑のグラデーションといった部
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.1

ライアン・ゴズリングに魅せられて、彼の出演作を片っ端から観賞していた際に観賞したきり、長らく見ていなかったが久しぶりに再見。

前述したライアン・ゴズリングの男としてのかっこよさを存分に味わえる作品。
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.5

監督及び主人公ウォルター役を自ら演じ切ったベン・スティラー監督の作品。
中学生の時に映画館で観賞してからずっと大好きな作品であるが久しぶりに再見。

実際に刊行されていた雑誌である「LIFE」の最終刊
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.1

A24の「Light house」でもお馴染みのロバート・エガース監督作品。こちらの作品が好きだったのとアニャ・テイラー=ジョイに惹かれ観賞。

序盤からずっと不穏な空気を漂わせているが、何よりも両親
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.7

不動の名作ではあるものの今の今まで未観賞だったため満を辞して観賞。

序盤に散りばめられた限られた情報を軸に話を展開し、最後にはその全てを回収していくという気持ちのよい演出が魅力の作品であるが、見てい
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.1

北野武監督、久石譲音楽で贈る作品。
ソナチネを観賞以来、久しぶりの監督作品。
人からの勧めもあって、ようやく見ることができた。

前後半を通して淡々と物語が進む。セリフはとても限定的だし、主人公の二人
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オーメン(1976年製作の映画)

3.6

オーメンザファーストを劇場で観賞してから、その熱も冷めないまま同日TSUTAYAに駆け込んでDVDをレンタル。

オーメンザファーストで赤子として登場したダミアンの年少〜年中くらいの物語。
前日譚を既
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.9

予告編でのプロモーションがあまりにも上手すぎて気になり、オーメンシリーズ未鑑賞のまま本作を観賞。

悪魔の子ダミアンが誕生するまでを描く前日譚。
序盤から上手にミスリードしていって、後半で怒涛の真実を
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オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

2.9

ニコラス・W・レフン監督とライアン・ゴズリングのカップリングで贈る本作。
過去作同じカップリングの「ドライブ」が個人的に刺さりまくっていたことで非常に楽しみにしていたのだが、悲しいかな、過去作があまり
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.5

アガサ・クリスティ原作の名探偵ポアロの実写映像化。オリエント急行殺人事件、ナイル殺人事件と続いて3部作目。
先の2作品は劇場で観賞できたのだが今作は完全に機会を逃して見れず仕舞いだった。
ディズニーチ
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9<ナイン> 〜9番目の奇妙な人形〜(2009年製作の映画)

3.3

制作には一切関わっていないが、ティム・バートンがプロデュースしたアニメ映像作品。

予告編も見ずに観賞始めたら想像以上のディストピア。「Junk Head」といい「Mad god」といい、メカ×ディス
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ハードコア(2015年製作の映画)

3.5

「Mr.ノーバディー」の監督がおくるガンアクション作品。
作品が終始一人称視点で、FPSにハマっていた時期があった私としてはその構成だけでも心躍るものがある。

「Cyrano」や「Swallow」に
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アネット(2021年製作の映画)

3.3

レオス・カラックス監督作品の初見。
フライヤーとアダム・ドライバーの印象からずっと気になっていた本作をようやく観賞。

観賞者に話しかけてくるような演出まではよくあるとして、作品が始まったと思ったらほ
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パターソン(2016年製作の映画)

4.1

ジム・ジャームッシュ監督作品。
ずっと見たいと思っていたが、観賞を後回しにしていた作品。ようやくの観賞。

人生における幸せって本当に些細なこと、当たり前のように感じる当たり前じゃない毎日の少しずつ感
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.3

父親に勧められて小学生くらいのときに観賞して以来随分長らく見ていなかったが、久しぶりに再見。
昔見た時は独特な作品だなと理解もせずに観賞していたが、ここまで人生をおくってきて観賞するとようやくこの作品
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.2

変態(褒め言葉)であるアリ・アスター監督の卒業制作作品がYoutubeに日本語字幕付きであるという耳寄りの情報をXにて知見し観賞。

30分弱の短編映像作品ながら監督の変態さ(2度目ですが褒め言葉です
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.8

人からおすすめされた作品だが観賞を先延ばしにしてしまっていた。ようやく観賞。

ソフィア・コッポラ監督作品は「The Beguiled」しかまだ見たことがないため、他の作品との共通した点や監督らしさと
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ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

4.5

ずっとみてみたいと思っていたが後回しにしていた作品。ようやく観賞。

非常に美しい物語だった。
生きることと、誰かを愛する上で必要な教えをこの映画から学ぶことができる。
姉娘からビルへ感謝を伝えるシー
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インターンシップ(2013年製作の映画)

4.0

Twitterの映画紹介アカウントで紹介されているのを拝見してから見てみたいと思っていた作品。
ウェス・アンダーソン監督作品にも多々出演しているオーウェン・ウィルソンが出演していることでも気になってい
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

同性愛が題材になっている作品はどうしても個人的に刺さってこないものが多かったが、この作品はとても良かった。

絵が描けることって本当に素敵なことだなと改めて感じた。正直、絵を描くことができる人に嫉妬し
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.3

「哀れなるものたち」のヨルゴス・ランティモス監督の出世作と言われている本作。
「哀れなるものたち」を観賞後、監督の他作品への興味が非常に強くなったためこれから監督作品リレーをしていきたいと思う。

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.6

予告編の公開からずっと見たいと思っていた作品。ようやく日本でも上映ということで公開2日目には劇場に足を運び観賞。

この作品は「人生讃美」と捉える。
ただ、普通の切り口でそれを伝えるのではなく、何も知
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

4.0

原作ロアルド・ダール、ウェスアンダーソン監督の短編映画作品4つのうちの1つ。

短編4作品の中でダントツで一番面白かった。
監督作品の中で個人的に一番だと思っている「フレンチ・ディスパッチ」に近いから
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(2023年製作の映画)

3.7

原作ロアルド・ダール、ウェスアンダーソン監督の短編映画作品4つのうちの1つ。

短編3つの中では一番コメディー要素が強い作品に感じる。それでも17分間の作品の中であれば個人的には一番好きな作品。
こう
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.5

ロアルド・ダール原作をウェス・アンダーソン監督が手がけた短編作品4つのうちの1作品。

相変わらず監督の世界観フルスロットルな作品。ファッションや作品構成の楽しさというところの監督特有の良さについては
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白鳥(2023年製作の映画)

3.6

「チャーリーとチョコレート工場」の原作者ロアルド・ダールとウェスアンダーソン監督のコラボ短編映画作品。

ロアルド・ダールの世界観かと思っていたらゴリゴリのウェスアンダーソン監督の世界観で笑った。
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.2

池袋新文芸坐でのリバイバル上映に際して、ずっと見てみたかった本作を劇場で初見することができた。
「首」に引き続き北野武監督映画2本目。

タイトルである「Sonatine」のプロローグから、既に身の毛
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ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

3.3

ウディ・ハレルソン、ロバート・ダウニー・jr、トミー・リー・ジョーンズらの若かりし頃が伺える作品。
個人的にはトミー・リー・ジョーンズの監獄長役がイカれてて好き。
ロバート・ダウニー・Jrは今も昔もや
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.4

ジャン=リュック・ゴダール監督作品。
ずっと興味があった監督だが、作品全てにおいて哲学的な要素が強いことで有名であるため、今の今まで観賞を先延ばしにしていた。監督作品は初めての観賞となる。

何よりも
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.2

いつかの劇場での予告編を見た以来気になっていた作品。

主人公シグネとその彼氏であるトーマスに終始フラストレーションが溜まり、本筋の作品が伝えんとするメッセージを素直に受け取ろうと思えない。だが、逆に
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PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.5

フライヤーにひかれて、情報解禁当初から見てみたいと思っていた作品。
U-nextで配信され始めたため観賞。

大筋はホラー・スリラーにカテゴライズされるのはわかるが、なかなかに不思議な要素のある作品だ
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