フワッティー

ローラのフワッティーのレビュー・感想・評価

ローラ(1981年製作の映画)
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ファスビンダー流『嘆きの天使』。しかし、オリジナルには囚われていない。ここがらしい。

極めつけは、歌うローラに魅了されるのではなく、動揺し、退室する点だろう。出て行くフォン・ボームを見、ローラはシュッカートに抱えられ、更に踊り狂う…。『嘆きの天使』とは対極的な喜劇模様に、ファスビンダーの作風が垣間見える。

また、サーク流メロドラマを研究したファスビンダーは、本作をテクノカラーの色調豊かに表現した。あらゆるオブジェや光に色を与え、喜劇的な面を強調した。
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