LuckyMOTOMIYA

エンド・オブ・ザ・ワールドのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

4.0
ローリーン・スカファリア監督・脚本によるSFコメディ・ドラマ。人類滅亡間近の傑作恋愛劇。

地球に迫る幅約113kmの小惑星マチルダ、人類最後の希望を背負ったスペースシャトルも原因不明の爆発を起こし、乗組員は全員ご昇天、地球滅亡まで残り21日となった状況、「もう終わりだな」とつぶやく主人公ドッジにもとを何も言わずに去ってゆく妻。

咳止めシロップを飲みながら無気力に過ごすドッジはある日、飛行機に乗り遅れて二度と両親に会えないと号泣する隣人女性ペニーを部屋に招き入れ……、人類滅亡まであとわずか、二人はどのような時間を過ごすのでありましょうか。

保険会社に勤務する中年男性ドッジを演じるのはスティーヴ・カレルさんが最高です。2006年公開『リトル・ミス・サンシャイン』での演技も素晴らしかったです。

それからペニー役はキーラ・ナイトレイさん、もちろんとてもお美しいお方ですが、時折、何とも言えない魅力的な表情をなさいます。

ご主演お二人に加え、犬のソーリー(Sorry)やペニーの元彼スペック(デレク・ルークさん)、ドッジの父親フランク(マーティン・シーンさん!)、超絶熱狂レストラン「フレンジーズ」(Friendsy's)の面々など、登場する皆さまが個性際立ち惹き込まれます。

『ディープ・インパクト』や『アルマゲドン』の後のお話、人類滅亡が避けられない限界状況で、日々の過ごし方も人それぞれ、自分なら一体どうするだろうかと考える隙もないくらい、没頭させてくれる作品でございました。
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