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エンド・オブ・ザ・ワールドのHKのレビュー・感想・評価

3.3
邦題と同名もしくは似たタイトルの映画、小説、漫画が国内外にかなりあるようです。
原題は“Seeking a Friend for the End of the World”(終末の友を求めて)なんだから、もう少し工夫して欲しいものです。
スティーブ・カレル(当時49歳)とキーラ・ナイトレイ(当時27歳)のSFロマコメ?

あと数週間で巨大隕石が地球に衝突。
本作も人類が滅亡することを知った人々が最後の日を迎えるまでを描いた映画のひとつ。
ナイトレイは『サイレント・ナイト』(2021)の前にも既に本作で終末の日を体験していたんですね。ひょっとしたら他の作品でも体験しているのかも。

本作はコメディ要素はあるとはいえ、カレルがほぼギャグ抜きで主役を務めた最初の作品あたりじゃないでしょうか。
でも主人公としての印象はかなり希薄。
カレルの父親はなんだかお久しぶりですが安定感のあるマーティン・シーン(当時72歳)。

本作の後半は偶然知り合った二人が世界の終わりを前にして、車で一緒にお互いの故郷に向かうロードムービー。
静かに淡々と終末が近づいてくる雰囲気は悪くは無いものの、どうも地味。
やはりカレルがフワッとしてていまひとつパッとしません。
もともと存在感の無いキャラ設定なのかもしれませんが、元カノや父親に対しての想いも中途半端な気が・・・

カレルのアパートの掃除のオバサンのキャラがイイ感じ。
そして終末ものにはつきもの(?)の主人公のお供のワンコ。
あの“Sorry”というメモは犬の名前だったの?
写真でしか登場しない主人公の元カノが本作の監督で女優でもあるローリーン・スカファリア自身なんだそうです。
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