めるる

風立ちぬのめるるのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
3.9
2021年鑑賞78作目
美しい映像の中、物語は淡々と進んでいくけど内容がとても深いジブリ作品だなと思った。
二郎の半生は、現実的に考えたら、好きな人と一緒に生きられる時間は限られていて、好きな人に先立てられてしまって、美しい飛行機を作りたいという一心で作った飛行機は戦争で使われ一機も戻ってこず、悲しすぎるお話だよなあ。
二郎のような先駆者が技術を発展していったおかげで今の便利な生活に繋がっているわけだけど、技術の発展は便利なだけでなく負の要素もある。だからこそ飛行機は美しくも呪われた夢っていう表現が作中で出てくるのかも。そういう矛盾をわかっていながらもみんな自分の夢のために生きていかざるを得ないのかもしれない。
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