めるる

カモン カモンのめるるのレビュー・感想・評価

カモン カモン(2021年製作の映画)
3.7
2024年鑑賞17作目

「母たち:愛と残酷さについて」の一節で母親の偉大さと母親に求める理想像ってのがどれだけ高いところにあるのか、母親に完璧を求めすぎている社会にはっと気付かされた。

“母親は、個人や政治の失敗、あらゆる問題への究極の生贄であり、
すべてを解決するという不可能な任務を背負っている。
我々は母親に、社会や我々自身の最も厄介な重荷を押し付けている。”


ジョニーはジェシーと関わっていくにつれだんだんとパーソナリティが変わってきた気がする。
親になると人は生まれ変わったようにいい方向に変わることがよくあるけど、親のような疑似体験をすることでも変わるのか。
ほんとの父親よりも父親っぽかったけど、ほんとの父親じゃないからある程度離れた視点で見れると言う教育的にもいい塩梅の立ち位置だったのかもしれない。
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