ふじた

風立ちぬのふじたのレビュー・感想・評価

風立ちぬ(2013年製作の映画)
5.0
ジブリ映画がどれも素晴らしいという事は重々承知しつつも,自分は地上波TVが世界で1番嫌いなものなので,永遠と金ローに擦り散らかされてて価値を貶められてると思ってきてた事とか,ジブリ映画それ自体を高尚に感じちゃう事からほぼ全く作品に触れてこなかったから実質これが自分にとっての初ジブリ

最初に印象に残ったのは自然が強調して丁寧にイラストが描かれてる時は人工物が粗く描かれてて,また逆も然りって感じだと思う おそらく気のせいかもしれないけど
次に印象に残ったのは音楽 同じ楽器だったり違う楽器だったりで一貫したBGM流してたのが心地よかった 日本が近代化されたり西洋化されていってる中でずっと西洋風な音楽が流れてるのは少年時代から変わらない堀越の飛行技術への憧れとかを表してるのかなって深読みしたり

設計に捧げた青年時代を圧倒的なスピードで描き切って,中盤で菜穂子と出会ってからのパーソナルなシーンは明確にゆったり進む感じのペースの緩急が素晴らしいと思う

戦争の描写を直接的にあえて描かない事によって主人公のドラマに終始することと戦争自体の不明瞭な残酷さ?みたいなものを同時に表現したかったのかな??

メモ
國村隼の声わかりやすすぎ
堀越の英語吹き替えがジョセフゴードンレヴィットなのは解釈が素晴らしすぎ
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