このレビューはネタバレを含みます
知人のすすめで一緒に鑑賞しました。
演出の一つ一つが秀逸でひたすら魅入ってしまう作品でした。
かぐや姫が都を抜け出して故郷に向けて走るシーンのアニメーションならではの動きも素晴らしかったですが、日常シーンの細かな動きひとつでさえも繊細に描写されていてひたすらに美しかったです。
また朝倉あきさんの演技が素晴らしい…
「高貴な姫君は人ではないのね!」の一言が重くのしかかる。
月から迎えが来るシーンは、こちらからすればとても絶望的な場面だけれども、とても明るい曲が使用されていて、その異質さ不気味だけど面白かった。月の世界からすれば月に帰ることは幸せな事だものね。
月では心をざわつかせることも無い。
悲みはもちろんのこと喜びすらもない世界にこれから行くのだと知っていながら抗えないのがまた悲しい。
心動かされる映画でした。
とても好きです。