こんなにも観ていて苦しくなる映画もそうない。
幼稚園で働くルーカスは親友の娘であり、その幼稚園に通うクララの嘘によって人生が狂っていく。
北欧版『それでもボクはやってない』と言ったところかな。
クララのついた嘘が周りを巻き込んで、ついには町の住民ほとんどがルーカスを村八分にしていく。
園長も警察もまるでルーカスの言い分を聞こうともしない態度に終始イライラしてしまった。親友であるテオも、最初は娘は嘘をつくわけがないとしてルーカスを責めていたが、徐々に娘は信じているが親友ルーカスが嘘をついてるとは思えないと言ったような苦悩が見られた。
例え警察がルーカスを無罪だと言ったとしても、町の住民たちの疑いは晴れる事はないのだろう。
1年後のラストも衝撃的だった。あれはいったい誰だったのか?シルエットでも判別出来ないように見せているあたりも巧い。
終わったわけではないのだと。