何もかもが究極的

偽りなき者の何もかもが究極的のネタバレレビュー・内容・結末

偽りなき者(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

まだ子供でいたい、誰かに甘えたい
そんな幼女の思いがマッツを村八分に追い込むという恐ろしい名作。
年齢を重ねるごとに、子供は自分中心で物事が回らない事を肌で感じ寂しさ覚える。
そこに優しいマッツが現れ、欲求不満の子供達を思い切り甘やかす。
それは子供にとって、自分が特別でいられる至福の時となる。
本作の幼女も、自分がマッツにとって特別な存在になっていると感じるが、自分の青写真と現実の不一致を「裏切り」と感じ復讐心を燃やす。

人は特別扱いされると、相手を特別視して更なる愛情を期待するからだ。

また後半で幼女が幸せそうなのは、
被害者となり大人達が、自分を特別扱いしてくれるようになったからであり、
マッツに「お触り」されたという証言が
他の幼児から続出するのも、大人たちから特別扱いされるのが、幼児達が心地良いと感じ、その欲求がマッツへの愛を上回るからである。