このレビューはネタバレを含みます
しんどすぎる。
子どもは怖い。
そして大人は本当クソ。
クララっていう子、ルーカスのこと恋愛感情的な意味で好きだったんだろうな。
だからあしらわれたのに腹を立てて変な嘘をついてしまった。
まさかあんな事態を招くとは思いもよらずに…。
まだ幼稚園生だけど、女の子はもう立派に女なんだなぁ。
ああ、怖い。
そして周りの大人たち、こいつら本当にクズだな。
幼稚園の園長のババアに始まり、スーパーのやつらとか友達とか。
まぁ友達は自分の子どもも被害者なんじゃないかという疑心暗鬼から出た行動なんだろうけど、クソスーパーのやつらはただの差別主義者。
本当にムカついた。
どんなに足掻いても、たとえクララが自分が嘘ついたんだって告白しても、とにかくやってない証拠が一切ないわけで、しかも子どもが嘘をつくはずがないとかわけわからん信念持ってる連中ばかりで、どうしたって身の潔白を証明する術がないんだから、こういう冤罪事件って本当に恐ろしいと思う。
いったいどこに落とし所を持ってくるのかって思ってたんだけど、案の定消化不良のままのモヤモヤエンディング。
さすがは北欧の作品だな。
急に一年後になっちゃって、しかも何事もなかったように打ち解け合ってて、ルーカスもあれだけ酷い仕打ちをされたのに、よく前のように付き合えるなぁと思ったわ。
せっかくルーカスの息子が銃をプレゼントされたんだから、自分の家族を苦しめた復讐に、クララを銃で撃ち殺すぐらいのエンディングのほうがいっそスッキリするんだけど。
ルーカス本人も息子も可哀想だけど、犬が一番可哀想だった。