ボンドレイク

偽りなき者のボンドレイクのレビュー・感想・評価

偽りなき者(2012年製作の映画)
5.0
 ひたすらに悲しく、腹ただしく。そして恐怖が襲ってくる。人間にこびりついた良からぬ疑惑、そして傷というのは完璧に消え失せることなんて有り得ない。

  これこそまさに無間地獄。

 トンデモナイですわよ、これ...

 ある男が、無実の罪で無間地獄へ送られたというのに、その責任を取るべき人物、真犯人 というのがなかなかハッキリしない という点もトンデモナイ。

 デリケートなテーマを扱った容赦ないストーリー、地獄を表現したであろう環境音楽...

 そしてマッツ・ミケルセンさん!!の熱演も相まってより、

 観客も無間地獄へと案内される

 であろう作品っ!

 こういう作品を待ってた!!

 なんて歓喜をしていたら罰当たりみたいなものですが...

 でも好きなんです。重機のように“重い”衝撃と絶望、悲哀からまったくもって目を逸らさず描ききり“すぎた”映画作品がっ!!

 ただ単に私がM気質の変態(!)なだけなのかもしれないけれども、
 そうした重いテーマを映画としてしかとみることで 得られる、疑似体験や知識が、少なからず思考と言動に影響する のでは と。(決して賢くない頭で言うもんじゃないですがっ)

 とにかくこりゃぁ、

 重機モノの徹底的な衝撃!

 しかしそれゆえの 傑作でしょうな!

 ときには勧善懲悪、平和的解決以外の可能性をしかと見つめることも 興味深いことであり、かつ考え方しだいで利益をもたらすものだと思いましたわ。
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