ひたすらに悲しく、腹ただしく。そして恐怖が襲ってくる。人間にこびりついた良からぬ疑惑、そして傷というのは完璧に消え失せることなんて有り得ない。
これこそまさに無間地獄。
トンデモナイですわよ、これ...
ある男が、無実の罪で無間地獄へ送られたというのに、その責任を取るべき人物、真犯人 というのがなかなかハッキリしない という点もトンデモナイ。
デリケートなテーマを扱った容赦ないストーリー、地獄を表現したであろう環境音楽...
そしてマッツ・ミケルセンさん!!の熱演も相まってより、
観客も無間地獄へと案内される
であろう作品っ!
こういう作品を待ってた!!
なんて歓喜をしていたら罰当たりみたいなものですが...
でも好きなんです。重機のように“重い”衝撃と絶望、悲哀からまったくもって目を逸らさず描ききり“すぎた”映画作品がっ!!
ただ単に私がM気質の変態(!)なだけなのかもしれないけれども、
そうした重いテーマを映画としてしかとみることで 得られる、疑似体験や知識が、少なからず思考と言動に影響する のでは と。(決して賢くない頭で言うもんじゃないですがっ)
とにかくこりゃぁ、
重機モノの徹底的な衝撃!
しかしそれゆえの 傑作でしょうな!
ときには勧善懲悪、平和的解決以外の可能性をしかと見つめることも 興味深いことであり、かつ考え方しだいで利益をもたらすものだと思いましたわ。