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図書館戦争のmanamiのレビュー・感想・評価

図書館戦争(2013年製作の映画)
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再々鑑賞。原作既読。
公序良俗に反して有害である(と自分たちが判断した)メディアを取り締まる良化委員会。表現の自由、思想の自由、何よりもとにかく「本」を守ろうとする図書隊。この二つの組織が、比喩的な意味でなく「戦う」、つまり銃で撃ち合い、犠牲者も当然出る。
というパラレルワールドが舞台のSF作品ではあるけれど、それ以外は私たちのこの世界とほぼ変わりない。「スパルタ教官の悪口を陰で言っていたら、気付かないうちに本人が後ろにいて聞かれてしまった」とか、そんなベタなことだって起こる。
高校生の頃に助けてくれた「王子様」への憧れという、そうとう夢見がちな志望動機から図書隊員となった郁(榮倉奈々)を始め、登場人物の成長も描かれる。
手塚役福士蒼汰のウエストが細すぎるあまり、過酷な訓練に耐えられるように見えなくて心配になる。栗山千明は「そういう友情もあるの」ってツンデレなルームメイト役。

「どうしてこんなことになっちゃったんでしょう。」
「人々は無関心でした。多くの人が自分には関係のないことだと思っていた。表現が規制されることの本当の意味を理解できなかった。すまない、我々大人が君たちにこんな世界を残してしまった。」

佐藤信介監督×野木亜紀子脚本×主演は岡田准一。
エンドロールで前野朋哉の名前発見、図書隊員役だったのかな、どこにいたんだろう。

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