視聴記録:2013/10/15@キネカ大森
いつの時代にも共通するもの
18世紀のデンマーク王室の史実に基づいた映画。こんな歴史があったなんて全然知らなかった。 王妃と恋仲になるドイツ人の侍医というよもやま話はさておき、世の中が動き出す変革の時期の物語。
変革は一夜にしてなされるものではない。そこに至るまでに、うまく行くこともそうでないことも沢山のできごとがある。しかしそれらは少しずつではあるが、何かに導かれるように正しい方向に進んでいく。
この映画は、その変化が始まりつつあるころのことを描いたものだと思う。 もちろん、順調に変革が進まないこともある。それでも、そのようなある種の失敗の積み重ねがあって、初めて本当の大きな真の変化が起こるんだと思う。何かを起こそうということは、いつの時代であっても大変なことだ。そのような時代の“当たり前のこと(既得権益)”に異を唱えて、行動していく姿は見ていて気持ちが良いものだ、スキャンダルの部分を除けばもっと爽快だったかも知れない。それでも、このスキャンダルな部分が、より見るものをのめり込ませるものにしてるのも事実だったりする。
もうひとつ。枢軸院に限らず、権力に乗っかった人たちっていうのは、いつの時代もアホやなぁと思わずにはいられない。その立場になったら、見えるものも違ってしまうんだろうかと。このことは、いつの時代にあっても人生の教訓になる。今一度、自分の胸に手を当てて自問してみたい。 デンマーク王朝、なんだかとっても興味をもった。