【傑作になり得たはずが】
2006年制作のドイツ映画。グレゴール・シュニッツラー監督作品。
ドイツのある都市で原発事故が起こり、そこから遠くない町の住民は一斉に避難を始める。事故によるパニックを描いたところはなかなかの迫力で、テーマを訴えるという意味ではそれなりの出来と言える。
ただ、作品のもう一つの軸となるヒロインとその恋人である少年の物語は描き方が生硬で、説明不足、或いはご都合主義的なところが目立ち、作品の迫力を削いでいるのが惜しい。ここを、もうちょっとちゃんと作ってればそれなりの傑作になったと思うんだが。