いち麦

旅立ちの島唄 ~十五の春~のいち麦のレビュー・感想・評価

5.0
沖縄本島から遠く離れた絶海の孤島ー南大東島…15歳の進路選択が家族の将来までも慮り悩まざるを得ぬ島人の辛さ。“あばよーい、しまのーうまかじーちまうにーすみ”…三線で唄う「アバヨーイ」が哀しく切ない。
少女の旅立ちの物語には、距離が生んだ複雑で哀しい家族の事情が織り込まれていて胸が苦しくなった。幼さと恥じらいを隠せぬ主人公の憂いを三吉彩花が抑えめに演じている。大竹しのぶは観て納得の配役だった。
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