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旅立ちの島唄 ~十五の春~のmikumiku1188のレビュー・感想・評価

3.5
南大東島の人々の暮らしを少女のの視線で・・・

私には南大東島と云えば気象情報にて夏の台風情報でよく耳にする程度の知識しかありませんでした。旅行で訪れる事のある沖縄本島から360キロも離れているとの事。

開始早々に描かれる島の全景がワン・ショットに収まってしまう。そこに生活を営んでいる家族の心模様を描いて居ます。島に高校が無い為15歳の春に高校進学の為に島を離れる若者。
兄・姉そして母まで島を離れて父の元を去った。更に自らも進学の為に父を残して島を離れてしまう少女の姿を静かに描いて居ます。

激しい過疎化にはならずとも離島での生活が都会とは大きくかけ離れてしまう現状。そしてその事が家族構成まで破壊してしまう。少女の家族を想う心情と共にそんな訴えを盛り込んだ社会的な作品とも言えます。

驚いた事が一つ・・。この島では島を離れる時、船に乗船するがクレーンで吊るされて船上の人となる。その事には驚きました。
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