Tラモーン

建築学概論のTラモーンのレビュー・感想・評価

建築学概論(2012年製作の映画)
4.0
これはいいラブストーリーだ…。
予想してたより遥かに良過ぎて何回か泣いてしまった…😭

大学時代に同じ授業を取ったことから仲良くなった男女の淡い恋愛模様と、15年後の2人の再会を時系列を行き来しながら描くラブストーリー。

学生時代の甘酸っぱくてほろ苦い恋愛と、大人の切ないすれ違いの恋愛のバランスがとても上手い。

好きって気持ちだけで突っ走れた学生時代。友達に恋愛相談しながら一晩中お酒飲んだり、大声で女の子の名前叫んだり、小さいことで一喜一憂したり、この世の終わりみたいなお別れをしたり。自分にもあんな時代があったのかと切なくなったり。

学生時代のスンミンとソヨンがすげぇやきもきさせてくるし、すげぇ羨ましい。イヤホン共有も青春だし、初雪の約束のところの指切りげんまん「かぁぁぁぁ〜/////」ってなった。あそこのソヨン可愛過ぎでは。

それだけにスンミンの気持ちのやり場が切なすぎる。ピュアすぎるが故だけど、あの涙は大人になったらきっと出ない。

あと友達がいい奴過ぎる。「因数分解もできないやつに微分積分はできないよ」って何気に名言では。


一方15年後、建築士となったスンミンのところに、家を建ててくれとソヨンが現れてからもほろ苦い。
自分の現状を見抜かれたソヨンの泥酔で漏らす悪態が泣ける。男女ってつくづくタイミングだよなぁ…と思う。

スンミンが婚約者の反対を押し切ってソヨンの希望を叶えるところも、ソヨンの誕生日を忘れてないところ彼の気持ちを考えると切ない。
そしてその誕生日のワカメスープのとこ、ソヨンのニヤケ顔がリアル過ぎてこっちも嬉しくなっちゃう。

学生時代の出会いから15年経って、2人とも自分にとっての家族の大きさが変化しているのもとてもリアル。というかこっちも絶妙に泣かせにくる。これは30代になった今だからより刺さったんだろうな。

終わり方もとても好き。
人生は選択とすれ違いの連続。

学生時代のソヨンを演じたペ・スジがめちゃくちゃ可愛かった…。
Tラモーン

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