べえさあ

クロニクルのべえさあのレビュー・感想・評価

クロニクル(2012年製作の映画)
3.8
“A lion does not feel guilty when it kills a gazelle. You do not feel guilty when you squash an ant beneath your feet. And I think that means something.“
「ガゼルを食べるライオンに罪の意識はない。ハエを潰す人間も同じだ。それが重要でそこに大きな意味がある。」

アメコミやヒーロー映画のように特殊能力を使って悪役に立ち向かう映画でないのが逆に良く楽しめました!敵を倒すのではなく、3人の高校生が突然得た超能力と向き合いながら現実世界をどう生きていくのか葛藤する物語です。そして、家庭や学校生活に悩む少年が力に溺れ、間違った方向へ能力を使ってしまい事態は予期せぬ展開へ発展していきます。

調子に乗ってイタズラのためだけに能力を使ってしまうシーンは、正義に焦点を当てたヒーロー映画ではあまり見ませんが、実際超能力を得たらみんながまずやりたくなることだろうなと、少年たちへの親近感と共感も持ちやすいです。(笑)

低予算の作品で、じっくり丁寧に話が進んでいくわけではないですが、後半のアクションシーンは迫力があり、全体を通してチープさを感じさせないVFXには満足です!

「クローバーフィールド」や「パラノーマル・アクティビティ」を観た方なら想像しやすいと思いますが、POV方式の撮影方法を使っていて、ハンディカメラと登場人物の視点を重ねてシーンが映し出されます。手振れで酔ってしまうという方は注意が必要かもしれません😵しかし、終始ハンディカメラ視点というわけではなく、リアリティを持たせるために様々な工夫もなされています。

特殊能力・超能力が出てくる映画が好きな方必見です!