男はくらいよ監督さそり

クレージー作戦 先手必勝の男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

クレージー作戦 先手必勝(1963年製作の映画)
4.0
これは物凄い傑作!クレージーシリーズ第一弾に相応しい。
クレージーキャッツメンバーの息の合ったチームワークが素晴らしい。1963年の昭和が浮かび上がる。人との関わり合いだけで成立した時代。
脇役が皆凄い!
大福社長を演じた加東大介の巧みさ。七人の侍の七郎次と同じ役者と信じられない胡散臭さと姑息さ。
せんべい屋の親父の柳家金語楼の顔芸も凄い!宇宙人か?
更に若い中尾ミエ、池内順子、淡路恵子、松村達雄、大村千吉、そして坂本九!
何とケネディ大統領とフルシチェフまで出てくる。内容的にも喧嘩のまとめやがやがては企業間のいざこざに巻き込まれて無一文に。そこからホンダラ行進曲で立ち上がるラストの感動。
高度経済成長とクレージーキャッツが作り上げた昭和の平和な世界。街並も建物も懐かしい。