matchypotter

ホビット 竜に奪われた王国のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.9
『ホビット』第2章、『ホビット 竜に奪われた王国』。

前作でドワーフ達とホビットの村から旅に出たビルボ。
ゴラムからなかば盗む形で指輪を手に入れ、少しの勇気と共にドワーフとはなれ山を目指す。

今作は旅の途中からドワーフが竜に奪われた財宝が眠る故郷に帰るところまで。
この途方もない旅路を物語るエピソード。

途中、危険な森に入り、危機一髪のところでエルフと遭遇し一命を取り留める御一行ではあるが、エルフとの過去の確執もあり、仲良しでもない。

そこから抜け出す時のあの樽で川下りのシーン。
あれ、ほぼCGなんだろうけど、迫力と臨場感がスゴい。

激流に流されるだけでハードなのに、両サイドの岸からはオークが押し寄せ、攻撃してくる。
それを後ろから追うエルフが応戦し、ドワーフ達も流されながらも必死に抵抗する。

ドワーフ、エルフ、オーク。
この息をもつかせぬ畳み掛ける展開。まさに激流の如し。
どこ観て良いかわからないあのシーンは圧巻。
他にも巨大グモの大群やら、故郷に帰った後の竜との戦いもスゴいがこの川下りがその中では特に印象に残る。

そして、印象に残ると言えばレゴラス。
『ロードオブ〜』でもお馴染みのエルフ、オーランドブルーム、ここで登場。
この羽のようなフットワークの軽さと弓の精度。
至近距離での弓と短剣のコンビネーション。
そして、エルフと肉弾戦も耐えうるタフさ。
力強くしなやかなエルフ、レゴラス。

やっぱり彼がいるのといないのでは、このシリーズの濃さが圧倒的に変わる。
その先に続く『指輪物語』を起草させ、空気が締まる。

それと対の女エルフ、エヴァンジェリンリリー。
あの女アントマンでもあるが、動ける女優として美し過ぎる。
このシリーズでリヴタイラーと双璧と言って良い美しきエルフ。

その彼女と惹かれ合うドワーフ、キーリも実はかなりイケメンだし、山の麓の小さな港町の船頭で、大弓の射手の子孫もルークエヴァンズだし、屈強な男前と綺麗どころも集まって壮大な話に負けないインパクト。

ルークエヴァンズ、これしかり、ドラキュラzeroしかり、ガストンしかり、この手の衣装がホントに似合うな。

すったもんだで故郷に帰り、竜と対面するも、圧倒的な力の前に思うようにいかない御一行。

ビルボの最後のセリフ、
「僕たちのせいだ」
これが、この先どうなるか。
ここまでの旅とここからを占うような何とも心に残る最後の一言。
matchypotter

matchypotter