山椒

凶悪の山椒のネタバレレビュー・内容・結末

凶悪(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

この凶悪って映画は
1999年に起きた上申書殺人事件という
事件がもとで作られたらしい

死刑判決を受けて上訴中だった
元暴力団組長・後藤良次が
殺人2件と死体遺棄1件の上申書を提出したこと
後藤に取材を続けていた新潮45が
それを報じると
三上が関与した殺人事件は刑事事件と
ほぼほぼ今作と同じストーリーでびっくり

オープニングで人が犯されたり殺されたり
拷問を受けたりみたいなのが
時計仕掛けのオレンジを連想させる

後々オープニングの映像を
振り返っていくスタイルの映画で
なるほどこうだったのかと理解する

これいろんな見方があると思うけど
凶悪とタイトルにもあるように
それは誰かにとって凶悪なことでも
それはどうとも思わない行為ともとれる
みたいな思想のぶつかり合いにも思えた

正義感ギラギラの記者は
世の中のために死んだ人の思いを
しっかりはらすためと綺麗事を並べて
家庭での認知症の問題
嫁へのケアがマイナスといっていいほどで
嫁から見たらこんな夫は悪の対象だろう

借金つくってなかなか死なない爺さんだって
死なないで生きていることが
家族からみたら悪なのは現実であって
早く死んでほしい、誰か殺してくれと
思う家庭もリアルでたくさんいそう

殺人を仕事や趣味のようにこなす
ピエール瀧が演じた男も
愛する女や子供だっているわけで
その人からすると憎めない
愛おしい男になってしまう

薬でキマってるピエール瀧が
あまりにもリアルで
後にほんとに逮捕されてるから
この時代からやってたのかな?とも思わされる

僕も焼いてみたいな
僕にもスタンガンやらせてよと
金を動かしすぎて
欲求が今世に殺人しかなくなっている
リリーフランキーの怪演はエグすぎた
山椒

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