ピエール瀧ってなんであんなに、喧嘩じゃなくて殺しアリなら日本最強、みたいなイメージ作れるんですかね。大人になって金と地位を得てから、暴力の悦びを覚えたクソ最悪猿人間を演じるリリー・フランキーも最高。
そして何よりも、現実に起こった事件のドキュメンタリーを映画化する際に、オリジナルでフィクションな味付けとして「深淵を覗く時、深淵もこちらを覗いている」状態に陥って崩れていく山田孝之の小さな世界が最高なんだ。担当編集記者の方も、自分の中にああいった薄暗い恐怖を追い求めていた感情があったのでは、と映画で気付かされたとのこと。
セクシー田中さんの事件は本当に悲しいことですが、こういう素晴らしい原作改変はどんどんしていくべきだと思います、もちろん作者の了解を取った上で。