実話を元にしたということで脚色があまりできずストーリー展開に多少のたるみを感じつつも、演技を見せる映画だったので好みではあった。
主人公藤井が一人でただ道を歩き取材(というより捜査)を行う様を映している時間が長く、げんなりしていまう瞬間が確かにあった。
ただ、リリーフランキー演じる先生が登場し、ピエール瀧演じる須藤、先生の2人のみが話の主軸となってくる場面は見応えがあり、内容・絵面共に面白みがでてきて良かった。
ただ、終盤になるとまた少しずつ減速していった感が否めず、個人的には中盤が一番面白かったなといった感想。
何故か藤井が絡むと一気に面白く無くなっている気がする…
リリーフランキーのこの役どころは意外となかったように思う。
人生経験豊富な包容力のあるおじさんであったり、裏で手を引く悪事の首謀者のような役はあったと思うけれど、今作のように実際に敵意を向けた表情を直接出しているのは珍しく、良いものみれたなと思った。
最近はあったかく優しいおじさんのちょい役が多い気がするけれど、このぐらい表に出てきてくれると嬉しい。
