ゆき

凶悪のゆきのレビュー・感想・評価

凶悪(2013年製作の映画)
3.6
感覚の狂った人間は何よりも最悪の凶器。

決して笑顔になれる作品ではないです。むしろ眉間のシワが深くなる。けれど冒頭からエンドロールまでのまとまりはしっかりあります。だから無駄な気づかれはしない。
ピエール瀧、リリーフランキーの怪演には度肝を抜かれます。本質がこうなのではと疑うくらい。
目を伏せたくなるシーンも多い(3回目なのに毎度同じところで顔を背けます。笑)がつい魅入ってしまうのはぴったりハマったキャスティングに好奇心を掻き立てられてしまっているからかと。

個人的に背徳感や幸福とはほど遠い環境を演じる池脇千鶴がとてもツボです。本当に嫌味がない。
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