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スター・トレック イントゥ・ダークネスのcatmanのレビュー・感想・評価

5.0
クリス・パインはいよいよ役が板に付いて来た感じ。仲間を想う熱血漢ぶりはまさにカーク船長そのもの。イイね!ザカリー・クイントのスポックはもう、前作にも増して完璧。これはホントにお見事。その他のレギュラー陣もシリーズ2作目だというのに安定感半端ない。素晴らしいなぁ。

そしてカンバーバッチ。ドチャクソ良い。顔立ちとスタイルが何処か常人離れして超然とした雰囲気を醸し出す独特の存在感が、超人類の孤高のリーダー・カーンという役回りにドンピシャ。あの低音ボイスも。しかも身体が大きいからアクションも映えるんだよなぁ。このジャンルでの彼はヒーロー役よりヒール役の方が光るんじゃないか。

前作のレビューでも同じこと言ってますが、オリジナルテレビシリーズ(TOS)のクラシカルな要素を、本質はそのままに現代的にブラッシュアップしたデザインが素晴らしくって、プロダクションデザインや衣装デザイン、サウンドデザインが最高です。コミュニケイターのピピピピッって音をはじめTOSから変わらない数々のSEを聞くたびに感激してしまう。

ラストで『Space, the final frontier...』の独白とジェリーゴールドスミスによるオリジナルのテーマ曲が聞こえて来た時にはぶわーっと鳥肌が。エンタープライズ号がワープ航法へ突入する映像的快感も半端ない。60年代に製作されたスタートレックというSF娯楽作が、半世紀以上に渡って現代まで大切に育まれ、更に新世代による超一級のエンタメ作品として輝きを増している事に感動しまくり。JJエイブラムス、あんたは凄い。そして創生者ジーン・ロッデンベリーに最大限の敬意を。
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