グリーンツー

スター・トレック イントゥ・ダークネスのグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

名作だから、面白さは説明不要。

本来は子供向けのSFなんだけど、内容はかなり大人向け。

カークとスポック、二人の主人公は共に「正義感」が強い。でも、その「正義感」の定義が違う。この二人を通じて「正義とは何か?」を考えさせるのが最初のメッセージ。最初に言っておくと、二人とも正しい考え方の持ち主。

次に敵も「二種類」登場してくる。この敵を通じても「悪とは何か?」を考えさせられる。一人は非常に分かりやすい悪役なんだけど、ポイントはもう一人の悪役。こういうタイプ、身近に結構いるからね。彼を通じて普段の自分を見つめ直させるのも、この作品の伝えたいことなのかなと思う。

そういった比較を観客にさせることで、物事や常識を「立体的に」考えさせる。それがこの作品の一番のメッセージのような気がする。自分が正しい、と思ったら、それは何故なのか?自分が正しいとしたら、違う考え方は全て間違いになるのか?とか、色々考えさせる内容。

勿論、アクションや様々な駆け引きのシーンは見応え抜群。

期待以上の面白さ。