張り巡らせた伏線の殆どをミスディレクションとして利用し、クライマックスを力技で押し切った力作!(笑)
家憑きゴースト物と思いきや、見えざる者の伝えたいことを探りながら紐解いていく謎解き要素もある。
ドアの向こうの漆黒は恐怖を掻き立てるには十分な効果があり、抜群のカメラワークもあって序盤から徐々に引き込まれていく。
ホラーお馴染みの心霊現象が起こるタイミングも良く、なかなか怖い。中でもグーグルマップもどきの不気味な画像は得体の知れない不安を感じてゾッとした。
主人公の怖がり方がも普通で良い。ホラーに出てくる主人公の大体は、やけに度胸があって助けを呼ばないし、自分から進んで酷い目に逢いに行ったりするからねぇ(笑)
ただ、期待していたラストは…え?えぇ…
某boy人形映画でびっくり返ってしまった過去が蘇ってきたけど今回はなんだかズッコケた。
とは言え、力技はオチだけなのでそこに至るまでは十分に怖かった。自然に身体が前のめりになるのは久しぶりで、制作陣はホラー映画の肝をよくご存知なんだなと感心。
ラストを観て、この微妙に間引きした伏線の回収は、もしや続きを狙ってるのではと勘ぐってしまった。
それだけ自信がある作品だったと言うのはわからないでもないが…。
え!?…パート2あるの?
…あるそうです(笑)