さわら

モンスターズ・ユニバーシティのさわらのレビュー・感想・評価

2.5
先日テレビで「モンスターズインク」を見て、ピクサー熱が加熱。新作を早速見てきた(テレビの戦略通りである)。正直、今作は前作に到底劣る出来であると思う。見てて気づいたのだが、僕は前作の「世界観」が好きだったのである。ドアを開けるとそこには夜の子供たちの部屋。寝ている子供たちを驚かせ、その悲鳴でモンスター国のエネルギーを供給する。なんて斬新でワクワクする話だろう。しかし今作では、「キャラクター」を中心に話は進められる。サリーとマイクはもちろん、前作にも出てきた馴染みのキャラクターもいくつか登場する。決してモンスターズシリーズならではの、「世界観」で勝負しているわけではない。今作は前作の前日譚という位置づけであろうが、僕は前作とは別作品のように感じた。グッズを買い込んでいるようなシリーズファンにとっては高評価になるが、僕のような中途半端なピクサーファンにとっては、ありきたりな展開に少し飽き飽きしてしまった。キャラクター映画でも、もう少し不動的なテーマや胸が熱くなる展開があれば評価は高くなるのだろうが…。少し残念な作品だった。作品前の短編アニメ「ブルーアンブレラ」、ベタな展開ではあるがなかなか秀逸。