ダイヤモンド

さよなら渓谷のダイヤモンドのレビュー・感想・評価

さよなら渓谷(2013年製作の映画)
3.0
昔高校生の頃に強姦した男子生徒(俊介)と、された女子生徒(かなこ)が互いに成長した数年後、一緒に暮らす。その夫婦仲の物語。

”私たちは幸せになろうと思って、一緒にいるんじゃない”
”一緒に不幸になるって、約束したから。だから一緒に居られたんです”

到底理解しがたい二人の仲。ある意味での「共依存」ではないかと。
それも加害者と被害者という、罪を媒介にしての。

結局かなこは、「さよなら」の言葉だけを残して去ってしまう。それは彼女が彼の事を許したのではないか、苦しむ彼を解放してあげたのではないかと(ただそれを彼が望んでいたかは別問題)。

とにもかくにも、男女関係というのは複雑なもの。記者である渡辺自身の夫婦仲も時々描かれるが、なんか良く分からないけど不和。でも奥さん、別れないわって。

とりあえず、真木よう子のビンタがめちゃ痛そうだった。

※ちなみに知人いわく、こういう関係は「ストックホルム症候群」の一種ではないかと。