ダイヤモンドさんの映画レビュー・感想・評価

ダイヤモンド

ダイヤモンド

映画(72)
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アスファルト(2015年製作の映画)

3.0

 不思議な感覚だ 君には別の人生があるみたいだった_。
 
 いまは落ちぶれて、郊外の団地で燻るベテラン女優ジャンヌ。輝いていた昔の自分を思い、結ばれなかった恋人を未だに想う彼女は、本当なら生きていた
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名前(2018年製作の映画)

2.5

 不運続きの中村はふと自らの名前を偽り、別の男を装って生きることに密やかな楽しみを見い出す。
 その中村の前に突然、謎の女子高生笑子が訪ねてくる。正体を明かさない彼女を不審に思いながらも、次第に彼女の
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

2.5

 自業自得といってしまえばそれまでだけど、我ら普通の人でも一度上がった生活水準を下げるのはなかなかに難しい。ましてジャスミンは、幼少期に健やかに育つ環境になかったと想像できる。幼い頃に育まれるべき、人>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

3.0

「言葉は生まれ、中には死んでいくものもあります。そして生きていく間に変わっていくものもあるんです。言葉の意味を知りたいとは、誰かの考えや気持ちを正確に知りたいということです。それは、人とつながりたいと>>続きを読む

(1954年製作の映画)

4.0

『日日是好日』の流れで鑑賞。

ストーリーは至ってシンプル。
旅芸人の男と、その連れの女の話_。

月並みだけど、主旨はこれ。
失って初めて、存在の大切さを知る_。

でも、叙情性あふれる名作。
ジェ
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.0

まず、四季折々の茶室の風景がとても美しい。落ち着きがあって、とても日本的。
さらに音。水の音。柄杓から滴る音、茶筅で立てる茶の音、雨の音。風の音、葉擦れの音。
そして、その世界で点前する師の所作の美し
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

”GREEN - BOOK : For Vacation Without Aggravation"
(『グリーンブック:不愉快と縁のないバカンス』)

天才ピアニストドクター・シャーリーがあえてアメリ
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クローズド・ノート(2007年製作の映画)

3.0

わたしはふと、心の力という言葉を思いついた。
一人一人が持っている心の力はとても強く、いろいろなことを可能にするんだということを、これからみんなに話してゆきたい_。

前の住人が残していったノートを読
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.0

この年頃の女の子たちの、訳もなく込み上げる涙って。
親や友だち、学校のこと、などなど。いろんな不満や不安はあるけれど、結局はその涙の行き着く先はこの言葉。

理由はないわ。幸福になれないだけ_。

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万引き家族(2018年製作の映画)

3.5

「自分で選んだ方が強いんじゃない...絆」
 
ちょっと照れくさそうに言う信代。それに笑顔で答える初枝。二人の優しい眼差しの先には小学生(くらい)の祥太と幼な児、りん。実はみな血縁にない。
更に信代の
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ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

4.0

痴呆の入った父ウディが100万ドル当選しましたっていう、明らかに偽のクジを引き換えに、州をまたいで行こうとする。家族はみんな説得するけど、父はまったく耳を貸さない。そこで次男デイヴィッドは父を連れて、>>続きを読む

ゆずりは(2017年製作の映画)

3.0

「葬儀屋は葬儀中に涙は禁物」

葬儀会社の松波社長の言葉を金科玉条とし、自らを戒めて、プロに徹する水島(コロッケ)。

しかし、社長はこうも言う。
「ただ人間であり続けるならば、涙はなくてはならないも
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情事(1960年製作の映画)

2.0

本当はあなたを失いたくない。でももうあなたを感じられないの_。

サンドロの恋人アンナの言葉(不感症という意味ではないと思います)。それは、のちに恋仲になるクラウディアもまた、同じような心持ちではなか
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.0

どこまでが現実で、どこまでが創作かの境界線がわからない映画。
監督のフランソワ・オゾンも、観る人にその判断を委ねているという。

サスペンスに括られるのだろうけど、太陽が溢れる田舎町の家の元、ジュリー
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ロック 〜わんこの島〜(2011年製作の映画)

3.0

これは、ズルい映画_。

犬と子ども、号泣必至ですって。

2000年に起きた三宅島噴火、島外避難を命じられた家族(犬含む)の物語。
三宅島の島民は、度々起こる火山の噴火を乗り越えてきた。その健気な姿
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父の秘密(2012年製作の映画)

2.0

なんの映画なんだろう?

娘への父の愛の映画にしては(描写等が)寡黙すぎるし、NO MORE イジメの映画にしてはメッセージ性が感じられない。亡き妻の死の謎も謎のまま。まるで行間を読んでくださいとでも
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ウイスキーと2人の花嫁(2016年製作の映画)

3.0

第二次大戦下、イギリスの離島にも戦争の火種が及んできた。
といっても、ドイツ兵の上陸や敵機の襲撃じゃない。
ウィスキーの配給が止められたのだ!

たかがウィスキー、されどウィスキー_。

しかし捨てる
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さよなら渓谷(2013年製作の映画)

3.0

昔高校生の頃に強姦した男子生徒(俊介)と、された女子生徒(かなこ)が互いに成長した数年後、一緒に暮らす。その夫婦仲の物語。

”私たちは幸せになろうと思って、一緒にいるんじゃない”
”一緒に不幸になる
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

4.0

一言でいえば、不安にさせる映画_。
(でもそれは決して、この作品を悪く言うつもりはなくって)

他人に対して”演じている自分”と、”本当の姿をさらけ出したい自分”。その狭間で揺れ、果ては失語症になって
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.0

故人への想いを抱き続ける人、生への執着を捨てきれない人_。

3年前に失踪した夫優介が突然、帰ってくる。妻瑞希は喜ぶも、何かの蟠りのために素直になれない。しかも夫は、”死んだ”と告白。
その打ち解けな
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約束の地(2014年製作の映画)

2.0

原題は”ハウバ”_。
豊穣と幸福の地のこと。ただその楽園にたどり着いた者はいないと。

19世紀、アルゼンチン・パタゴニアで原住民掃討戦に従軍していた大尉。その野営中、愛娘インゲボルグが若い兵士ととも
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音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!(2018年製作の映画)

2.0

テンション上げろ!_。

やっぱりアーティストには”熱量”が必要不可欠なんですね、それがたとえ、内に籠るものであっても。

エキセントリックなキャラが出まくる中、ストリートミュージシャンのふうか(吉岡
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ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)

2.5

母と子の強い絆の前にしては、父といえども立ち入れない領域がある_。

わが子に独自の食育を施すミナは過度に神経質になってしまう。その末、通常の乳児よりも発育が遅く、栄養不足にもなる。それでも医者に診せ
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心と体と(2017年製作の映画)

3.5

愛することを捨てた男と、愛することを知らない女の物語。

その二人は夢の中ですでに会っていた。でもその姿は鹿。雪の積もる冬の森の中、二人は付かず離れず、お互いを強く意識していた。

毎晩同じ夢を互いに
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彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

3.0

みなそれぞれの人生を歩んでいたのに、あの震災は一瞬のうちにすべてを飲み込んだ。それでも生き残った者たちは、”再生に向けて”動かなければならない。ただ分かっていながらも、前に進めない。その末に答えを求め>>続きを読む

ミスター・ノーボディ(1974年製作の映画)

2.5

伝説の早撃ちガンマン、ジャック・ボーレガードもそろそろ引退を考える年齢。未だ命を付け狙う者もいるが、その算段は付いている。
その彼の前に現れた不思議な若者。決して名乗らない彼ーnobodyーは何が目的
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.0

二度目の家庭だから大切に守っていきたいという思いが強い男(浅野忠信)。新しい妻(田中麗奈)もバツイチで、DVの末に離婚し娘二人を抱えて、自分の胸に飛び込んできた。その彼女のためにも、とにかく家庭を大事>>続きを読む

ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

2.5

過去に両親を殺されたのち、ホームレス化してしまった男が復讐を企てるも、生来の気弱さから恐れや怯え、逡巡など、不恰好に苦悩する姿が描かれる(結局目的を果たすも、それらを克服してというヒーローのそれとは程>>続きを読む

続・男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.0

2作目ということで、まだまだ”荒ぶれる寅さん”。
今回は寅さんの産みの母が登場。切なく悲しい再会だったけど、恩讐を超えて、母子が和解するラストは気持ちのいいまとめ方です。

そして恩師坪内先生との心の
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愛の犯罪者/ラヴ・イズ・パーフェクト・クライム(2013年製作の映画)

2.5

愛は文学のこやし...それが僕かな、とのたまうマルクは実際に女子学生との交歓が絶えない文学部の大学講師。
例のごとくバルハラという学生を、妹マリアンヌと暮らす自宅に連れ込んだマルクであったが、朝になる
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お父さんと伊藤さん(2015年製作の映画)

2.5

親子という他人、恋人という他人、夫婦という他人、兄妹という他人_。

そんなことに思いを巡らす映画。でもそれは、人間関係って所詮そんなものと冷めた目で見るというよりも、だからこその人と人との寄り添い方
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さよなら、アドルフ(2012年製作の映画)

3.5

ナチスの高官であった父と母。敗戦直後、長女ローレは幼い妹弟、さらに赤ん坊を連れて、祖母の家へと旅立つ。その道中で一緒になったユダヤ人青年との複雑な心の触れ合いを描く。

ドイツの深い森を行く彼女たちに
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私の、息子(2013年製作の映画)

2.0

子離れできない、金持ちの母親と、その庇護の末に成長した自立できない息子。その息子が過失運転致死傷罪を犯してしまう。それをきっかけに、これまでの”問題”が一挙に噴出する。

母が息子になり代わって、遺族
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転校生(1982年製作の映画)

5.0

もう何度も観てる映画。
オールタイムベスト10に入る映画です。
大林宣彦監督の死を悼む意味を込めて、観ました。

誰にでもあった”あの頃”_。
悩んだり、恥をかいたり、悔しい思いをしたりで、決して満足
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最高殊勲夫人(1959年製作の映画)

3.0

現代は実力の時代です_。

冒頭の結婚式、司会者の挨拶にあったように”実力主義の世"、女性は所詮結婚までの腰かけだから仕事を任せられないと云う時代。でもそんな彼女たちにも、会社内で”実力”を発揮する場
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チャトズ・ランド(1972年製作の映画)

3.5

酒場で保安官が殺された!
犯人は、アパッチとの混血チャト(ブロンソン)。
その知らせを受けたクインシー(ジャック・パランス)は南北戦争で大尉を務めていた男で、田舎町でくすぶり続けていた己に発破をかける
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