さふらん

まぼろしの市街戦のさふらんのネタバレレビュー・内容・結末

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

無造作記録🍸⸝⋆

 いつも足が冷えてる
 私の古女房だ

 ずうっと観たかった作品。だって題名がなんか面白そう。まぼろしの市街戦、どんな話か見当つかないし。
 冒頭から、タイトルの文字が音を立てて落ちるデザインに胸が高鳴る。
 伝書鳩担当の人じゃあ、無理だよ!死んじゃうよ……。だって、こんなに大事そうに鳩と接する人いないよ。
 サーカスの動物と精神科病院の患者の方々が爆破する街に置いてけぼりにされてしまうのは現実でもあり得そうな話で、だから根底に悔しさとか憤りもある。名前忘れちゃったけど、主人公のチャールズ(仮)も、風船を故意に割られたにも関わらず拍手をして喜ぶ患者に「人間が出来てる。絶対に死なせない!」と言っていた。
 病棟から解放された皆んなが重い思いの格好をして、昔にやっていたであろうことやしてみたいことをしている様子は見ているだけで楽しいし、涙が出そうなくらい嬉しい気分になる。劇中の台詞はちょこっと紡ぐだけで詩になりそう。沁み入る反戦映画。
 ちょっと長いけど、すっごく良いよ。おすすめ。
さふらん

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