石井隆監督は一転してエロティック作品を作り続けている。
それでも単なる下世話な作品にならず、見せることのできるつくりになっているのは手腕以外の何者でもないだろう。
仕事のリストラの対象になり自暴自棄になる青年の内山。
迷い込んだ廃墟のビルに置いてあったフィギュア人形。
あまりに精巧に作られており、自宅に持ち帰ると言葉を発しまるで彼女のような存在になる。
出し惜しみしない佐々木心音のヌード描写もすごいが、柄本佑もオタクな感じを出しており中々。
だからこそ最後が安易というか予想通りというか。
フィギュアがテーマだからしょうがないのだが。