菩薩

裁判長の菩薩のレビュー・感想・評価

裁判長(1918年製作の映画)
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男性社会の自縄自縛とその中で勝手に運命を弄ばれる女性と言う構造に自覚的にある時点で既に現代を先取っていると言えるのでは。女性の逃亡が幸福へと直結するのに対し男性の逃避は死へと突き進んでいく。贖罪の一言で済ますには苛烈とも取れるが、正義を司る者が正義を全うする姿には清々しさと美しさがある。仲良くミルクをぺろぺろしてた子イッヌ達が成長して結婚式に参列するとこクッソ可愛いが、全体的にはなかなか厳しいお話。
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