穂苅太郎

バレットの穂苅太郎のレビュー・感想・評価

バレット(2012年製作の映画)
3.5
 安心と実績のウォルターヒル印。インスタントラーメンでいえばサッポロ一番のような安定感。なんだそれ?
 定型ジャンルものをきっちりと作る。老いた名匠監督は今作のようにそれでいいのだけど、どうにも「まだまだ新しいことに挑戦」したがるのだよな。その点小気味良く観れた。
 オープニングの電車SEから全編で使用されるドラムのフィル回し音楽への移行ですでに匠の技。
 カットや演出が古いともいえるが、殿堂入りとして楽しむべき。
 ラスボス戦はスタローンの老いをプライドを傷付けずにサン・カンがその能力(はなはだ頼りないのだが…)としているITを駆使した何らかのサポートで乗り切る展開にして、娘の恋人という要素も合わせ、スタローンの殺し屋稼業自主引退とすれば警官としての威信も保てたはずなのだが。
穂苅太郎

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