穂苅太郎

コンフィデンシャル:国際共助捜査の穂苅太郎のレビュー・感想・評価

3.3
キャスティングやアイディアは第一線なくせにところどころ穴がある脚本と、あまりにも軽すぎるキャラクター設定が足を引っ張ってしまった前作からようやく改心したのか脚本家を変えて臨んだ今作。いやでもやっぱりだめじゃん。

南北にプラスしてFBI を加えるストーリー設定はそれだけで期待が上がっていくはずだが、これもダメとなるとこれはいよいよ監督が悪いとしか言いようがないわけで。

色々あるのだけど例えば部長のアシスタントの女性警官の付箋による笑かしどころが全く意味を持たせていない。義理の妹がでしゃばりすぎな理由が今回も全くわからない。普通に危険だろ。北と FBI のイケメンに心移りするところも何らストーリーに絡んでいない。ふざけりゃいいってもんじゃないよ。一番大きいのは南北 FBI がそれぞれにコンゲームを仕掛けているわけだが割とあっさりバレてしまってその後何ら引きずってるところがない。これ国際的な大問題なはずなんだけど。

エピソードとして面白くなる要素を手当たり次第に無駄にしているところが最大のノイズなわけだ。もったいないのよ色々と。

でもまあ非常にライトなものとしては十分に楽しませるけどね。アクションも前作を上回ってかなり頑張ってる。ユ・ヘジンも年取った分さらに魅力的になってるし。そろそろ結構シリアスな路線で代表作固めた方がいいとは思うけど。
穂苅太郎

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