Shu

パコと魔法の絵本のShuのレビュー・感想・評価

パコと魔法の絵本(2008年製作の映画)
3.0
「パコと魔法の絵本」を観た。
2008年の映画No.2が決定です。
いや始まって20分くらいは阿部サダヲの演技にちょっと引いてたけど慣れてくると世界観にノッてくる。
お話はかいつまむと…
たった1日しか記憶が保てない少女パコのため、すてきな思い出を作ってあげようと奮闘する大人たちを描いたファンタジー。
前作「嫌われ松子の一生」のグロさはめっきり抑えられ(ちょっとあったが)子供も楽しめるものになってた。
実際、客席は子供が多くて意外とキャッキャとウケていた。CGアニメとの融合のさせ方、センスが絶妙でこんなに実写とアニメの使い方がうまい作品は初めて見た。美術もすばらしい!病院の庭や絵本の中の設定美術。この色彩の美しさが中島ワールドのひとつだろう。
役者の使い方も実に上手い。國村隼に剥けっぷりに脱帽。土屋アンナは今までで一番ハマってるんじゃないかな。前の「さくらん」なんかより全然いいと思った。
「さくらん」は今旬で若い勢いあるの使っとけ的な感じだった。
元々舞台作品の映画化なんだけど物語の設定、つまりたった1日しか記憶が保てない少女ってところなんだけどそういう設定ってここ最近多くないかな。なんとかの愛した数式とか佐藤隆太のなんとかボーイとか…
まぁ面白ければいいのだけど。
それにしても主演のアヤカ・ウィルソン。
あんなにかわいきゃどんな頑固じじぃも優しくなるでしょ。

(2008年09月15日レビュー転載)
Shu

Shu