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成功の甘き香りのとぽとぽのレビュー・感想・評価

成功の甘き香り(1957年製作の映画)
4.5
主演二人が共に映画史に刻まれる名悪役を演じた本作は今なお力強く響くメッセージ、テーマを兼ね備えていて恐ろしくなる。1993年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録されたように、人の・ショービジネス界の暗部を描き、風化しない名作。本作を見るとスーツを着たくなる、あるいはその逆。
ダークで醜くてジリジリとスリリング。成功(富、名誉)に取りつかれた者たちが作り上げるメディアの恐ろしさよ。白黒の世界が完全にマッチしているし、トニー・カーティスの顔色がヤバいくらい絶好調、最高!小判鮫感出まくり。誰かに憧れたり、取り入ろうとするのもほどほどに?バート・ランカスターはデスクの写真の感じからしてシスコン「あなたの心は歪んでいる」「アメリカ国民の恥だ」。演出も照明も素晴らしく、陰影の付け方が凄い。確かぼくの好きな二人のアンダーソン監督、ポール・トーマス・アンダーソンとウェス・アンダーソンがフェイバリットの一つに挙げていた作品、のはず。
「2分間黙ってろ」※J.J.はエイブラムスのことではありません。
TOMATOMETER98%、AUDIENCE92%
Sweet Smell of Success boasts a top-notch cast, sharp direction, atmospheric cinematography, and an appropriately jazzy score, making it one of the best noir crime thrillers ever made.
勝手に関連作『サンセット大通り』『ネットワーク』『SHAME』
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