レフン版サイタマノラッパー。
深い絶望で終わった前作と違い、
本作は.
「絶望の中にヤケクソのような希望が…?見えた…か…?いや、見えてくれえええ!!」
と言った感じの中々エモーショナルな終わり方をするのも含め、
サイタマノラッパー感も三作中一番強め。
とにかくマッツミケルセンの、馬鹿なのに悲哀に満ちた格好良さが痺れます。
前作では全く見えなかったそのキャラの別の一面を見せて行くことで、遡って前作も楽しむことが出来るのが本シリーズの魅力です。
また、本作を当てなければ金銭的に完全に破綻していた、というレフン監督の人生をかけた一発逆転の一本だと思って見ると、
一作目と違い希望の見える終わり方をしていることに、より趣が増します。