原題『Pusher 3』(2005)
監督・脚本 : ニコラス・ウィンディング・レフン
撮影 : モーテン・ソーボー
編集 : ミリアム・ノルガード
音楽 : ペーター・ペーター
出演 : ズラッコ・ブリッチ、他
前二作で「元締め」として登場した年老いた麻薬王ミロが、取引のミスによって追いつめられ、狂気の行動に出る様を描いた犯罪映画。
コペンハーゲンの裏社会を舞台に、借金地獄に追い詰められていく男たちをリアリティあふれる演出で描いた『プッシャー』シリーズ3部作完結編。
シリーズ中最もダークでバイオレンス色の強い作品で、衝撃的な死体解体シーンはドキュメンタリックな撮影もあってかなり生々しくエグい…
ラストシーンの、かつて娘や妻と戯れたであろうプールが、空っぽの水のないプールなのがミロの空虚な心情を表現していて「映画」的で良かったです。