kazマックスグローバーレッド

セデック・バレ 第一部 太陽旗のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

3.5
日清戦争後に進駐してきた日本軍に敗れたセデック族、日本の統治下になった台湾で日本の風習と言語を身につけ、低賃金労働と差別に耐えてきた彼らが警官の暴力事件を機に武装決起、1930年に起きた霧社事件を描いています。

セデック族は台湾に中国大陸から人民が入植してくる前から住んでいる先住民で首狩り族。敵対する部族の首を狩り、一人前の大人になると男は額と顎、女は口と頬に入れ墨を入れるけど、日本が統治してから禁止になり昨年は入れ墨をした最後の女性が亡くなったのが話題になりました。

出演のビビアン・スーもセデック族の血筋を引いていて、おばあちゃんも日本語がしゃべれます。

アメリカにおけるネイティブアメリカンと入植者の侵略を台湾で日本がやっていたので堪忍袋の緖が切れたセデック族が地域の運動会の日を狙って日本人を首チョンパ。日本人のやってる事は勿論酷いけど復讐で罪の無い女子供を殺すセデック族もどうかと思うと見ていて非常に複雑でした。