このレビューはネタバレを含みます
二つの「相反する世界」に住む男女が、様々な障害を乗り越えて結ばれていく過程を描いたSFラブロマンス映画。
なかなか面白かった。
この作品の舞台となる世界は、実際には存在しない架空の世界。でも、実際の世界でも「格差」や「戦争」、「国際法」などで「近くて遠い」、「相入れない」関係になった国は多数存在する。
そういった、現代社会の象徴として描かれたのが今回の作品の世界なんだと思う。この作品における「重力」というのは物理的な意味だけではなく、「運命」とか「業」みたいな意味も含んでいる。
だから、実際の世界に存在する様々な問題も、お互いの「愛」があれば必ず解決できるというのがこの作品のメッセージなんだと思う。
この作品のカップルに対する思いは、そのまま実際の世界に対する思いに繋がると思う。
ただ、すごく面白い作品だと思うんだけどラストは…。ちょっとスッキリしないというか、この作品の続きが気になる、実は続きの方が面白いのではないかと思わせる、そんな終わり方。こうなったら是非続きを観てみたい(^^)。