Jimmy

列車の中の人々のJimmyのレビュー・感想・評価

列車の中の人々(1961年製作の映画)
4.5
ある田舎の駅で語られる戦時中の物語が、第二次世界大戦下のポーランド社会の縮図として迫って来るポーランド映画の佳作✨
カジミェシュ・クッツ監督作品🎶

一日に2台の列車しか停車しない田舎駅で、初老の駅長カリンスキと女性の新米駅員が通過列車を見守った時、列車から花束が投げられた。
女性駅員が「誰かの落とし物?」と言うと、駅長は「いや、それは贈り物だ」と語り、更に1943年の戦時中にその駅で起こった事を語り始める。
それはナチス占領下のポーランドを時代背景とした群像劇。長い列車の後部2両が故障して切り離されたため、その車両に乗っていた乗客はいったん駅に入って、次の列車を待つしかない状況になる。そこで様々なエピソードが描かれ、「乗客の中にパルチザンが紛れているのでは?」と銃を持ったナチス兵たちに恐怖する乗客たち。なかなかの緊迫感。
しかし、全体的に「のどかな音楽」が流れ、滑稽な風景のように描かれる瀟洒な映画となっている😊
素晴らしい‼️

日本での上映は、イエジー・スコリモフスキ監督が監修して開催されたポーランド映画祭(2012年11月)にて。
素晴らしいポーランド映画🎥✨✨✨
Jimmy

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