空

ブロンソンの空のレビュー・感想・評価

ブロンソン(2008年製作の映画)
3.0
チャールズ・ブロンソンことマイケル・ピーターソンは、英国で最も知られた服役囚である。初めは軽犯罪で7年間の懲役刑を科された彼だったが、度重なる突発的で無目的な暴力行為により刑務所をたらい回しにされ、刑期もどんどん延びていく。そんな彼の願望はただ一つ「有名になりたい」というものであった。

トム・ハーディの狂気じみた怪演とレフン節全開の演出や音楽のおかげで最後までそれなりに楽しく観られたけど、正直これといって後に何も残らない映画だった。結局のところブロンソンの行動原理や思想みたいなものがあまりにも薄っぺらくて、何の薫陶も教訓もカタルシスも得られず「ふーん、で?」で終わっちゃうんだよな。
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