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スノータウンのyukoのレビュー・感想・評価

スノータウン(2011年製作の映画)
3.7
描写が淡々としてて、脈絡の無いところとか結構あって、逆にリアルだなと思ってたら、これ実話なのかぁ。。

オーストラリア史上最悪の、連続猟奇殺人事件を映画にしたオーストラリア版冷たい熱帯魚って感じだけど、園子温とは表現が対極的。陰と陽ならもちろんこの映画はとてつもなく陰。

どん底の貧困と最悪の家庭環境から抜け出せない闇に生きる主人公の目が、映画「誰も知らない」の主人公明みたいな、抜け出せない虚無感や絶望や諦めを感じさせる。

事件自体は、大胆で雑な犯行だし、無差別にしろごく生活圏内で近い存在の人が次々消えていってるのに、何故すぐに捕まらなかったのだろう。

誰にも同情出来ない、どうしようもなく救いのない鬱映画。
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