2011年公開、クリス・クロウ監督によるイギリスのスリラー映画です。
人気SNS「オールトゥギャザー・ドットコム」からニューヨークへの空の旅に招待されたジョー、マックス、デイヴ、グウェンの男女4名様。
プライベート・ジェット機に乗り込むあたりから怪しげな雰囲気がぷんぷん漂っておりますが、お酒と景品に幻惑された彼らはお構いなし、参加条件も確認せず、ご気楽にゲームに参加してしまいます。
作品の大半はプライベート・ジェット機内で展開され、モニタに登場するナビゲータのワニくんは妙にチャーミングなのですが、彼の出すクイズは4人の隠された性癖や経歴を露呈する意地悪な問題ばかりで、機内は徐々に憂鬱な雰囲気になっていきます。
そして課題に答えられないと、想像を絶する罰が与えられ、4名はようやく置かれた状況の危険性に気付き、次第に険悪な関係になっていきます。
世の中、うまい話には裏があるものだと、利用規約を熟読せず安易に「同意する」なんてクリックするものではないなと、ワニくんの背後にいる黒幕の情報収集能力と実務能力はあまりに現実離れしているなと、2001年の911テロ事件に露骨に影響を受けているなと、4名の役者さんは個性を発揮して熱演しておられるものの、それに比して脚本の作り込みが少々物足りないなと、そのような感想を抱きました。
嫌いではありませんが、熟成の余地はまだまだあったのではないかと思います。
